バートン・フィンク
バーバー
ハイ・フィデリティ
ハイヤー・ラーニング
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
ハウスシッター 結婚願望
蝿の王
博士の異常な愛情
バグダット・カフェ
幕末純情伝
橋の上の娘
裸の銃を持つ男
裸のランチ
バック・トゥ・ザ・フューチャー
バックマン家の人々
初体験/リッジモント・ハイ
バットマン
ハッピー・フライト
バッファロー’66
ハドソン・ホーク
パトリオット・ゲーム
パトリス・ルコントの大喝采
バトルランナー
HANA−BI
花嫁のパパ
花嫁のパパ2
バニシング・ポイント
ハピネス
バラ色の選択
ハリーの災難
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
ハリー・ポッターと賢者の石
ハリー・ポッターと秘密の部屋
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
パリ空港の人々
張り込み
パリ、テキサス
パリの天使たち
バルカン超特急
春にして君を想う
パルプ・フィクション
ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀
パンチドランク・ラブ
ハンナとその姉妹
ヒート
ビートルジュース
HERO
日陰のふたり
引き裂かれたカーテン
羊たちの沈黙
ビッグ
ビッグ・フィッシュ
ビッグ・リボウスキ
ビバリーヒルズ・コップ
ビフォア・ザ・レイン
秘密
秘密と嘘
秘密の花園
ピンク・パンサー
ファーゴ
ファミリービジネス
時の翼にのって ファラウェイ・ソー・クロース!
フィールド・オブ・ドリームス
フィフス・エレメント
フィラデルフィア
フォー・ルームス
フォレスト・ガンプ/一期一会
ブギーナイツ
豚が飛ぶとき
2つの頭脳を持つ男
ふたりのベロニカ
普通じゃない
フック
不滅の恋/ベートーヴェン
ブラス!
ブラッドシンプル/ザ・スリラー
プラトーン
フランケンシュタイン
ブリキの太鼓
フリント・ストーン/モダン石器時代
ブルー・イン・ザ・フェイス
ブルース・ブラザース
ブルース・ブラザース2000
ブルックリン最終出口
フルメタル・ジャケット
フル・モンティ
ブレードランナー
プレシディオの男たち
プレタポルテ
フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛のゆくえ
フレッチ 殺人方程式
プレデター
フレンチ・キス
ブロークン・フラワーズ![]()
ブロードウェイと銃弾
ブロードウェイのダニー・ローズ
プロジェクト・イーグル
プロジェクトA
プロヴァンス物語/マルセルの夏
プロミスト・ランド
フロム・ダスク・ティル・ドーン
平成狸合戦ぽんぽこ
ベイビーズ・デイアウト/赤ちゃんのおでかけ
ベイビートーク
ベイブ
ペーパームーン
ベスト・キッド
ペテン師とサギ師 だまされてリビエラ
ペリカン文書
ベルエポック
ベルヴィル・ランデブー
ベルリン・天使の詩
BOYS
ホーム・アローン
ホーリー・ウェディング
ボギー!俺も男だ
ぼくの伯父さんの休暇
僕のニューヨークライフ
ぼくらの七日間戦争
僕らはみんな生きている
星に想いを
星の王子ニューヨークへ行く
炎の大捜査線
ボビー・フィッシャーを探して
ポリス・アカデミー
ポリス・ストーリー香港国際警察
ボレロ
ポンヌフの恋人
一見ダンディでスマートなエドは、おしゃべりばかりしている義弟の店で雇われている理容師で、 毎日人の髪を切りつづけている人生に疑問を抱き変化を求めるが、全ては彼の想像を裏切る方向へ向かってしまう。
誰が悪いというのでもなく立て続けに彼を見舞う悲劇は、つまるところエドの甘さに由来している。 わざわざカラーからモノクロにしたという映像は近頃には珍しく陰影が美しく、 エドの外見のスマートさは際立たせているが、それに騙されてはいけない。
バイタリティー溢れる敏腕弁護士、エドの妻、ゲイの山師など、 脇役は総じて深い背景を持っていて味わい深い。スマートなエドとの対比が笑えた。
全て主人公に語らせているのが鬱陶しいが、それが軽いノリを生み出しているようにも思う。 ジャック・ブラックともう一人の店員はそれぞれが音オタの一典型を演じていて笑えた。 あとティム・ロビンスも脇で光ってた。
ただつまるところ何故彼女が戻ってきたのかがよくわからない。 映画の話自体は普通に楽しく見れるが、 なんというか音オタというかモノに固執する全ての人間に対する偏見を拡大解釈したようでおもしろくない。 停滞せず新しいことに挑戦するのは確かに良いことだが、 個人的には同じコトを続けるのもそれなりに努力を要することだと思う。
タイトル通りディズニーのカリブの海賊の映画化。 見るまで知らなかったが鍵を首にかけた犬を見てようやく気付いた。
内容は話が二転三転する冒険活劇。いまどき大人も子供も楽しめる作品というのは珍しいようにも思うが、 こういう点でディズニーは流石だと思う。 きれいどころの役者/話はどうでもよくて、 ジョニー・デップやジェフリー・ラッシュが演じる小汚い海賊たちが見ていて楽しかった。 多分海賊役はやってるほうも楽しいんだろうなぁ。 特殊効果も文字通り効果的に使われていてよかった。
久しぶりに再見。 現実的に考えるあまり戦争が非日常でなくなっている軍人とあくまでも理想を追う政治家とか、 危機的状況を伝えるための両国首脳同士の電話なのにその口調がやたらとフレンドリーとか、 「平和こそ我らの仕事」の看板の前での銃撃戦とか、 核戦争を引き起こすまでに至った狂気の原因がセックスとか、 とにかくミスマッチだらけでそこから生まれる虚しさに引きつった笑いが止まらない。
約40年前の映画なのにその笑いが未だに通じるのは、 キューブリックがすごいのか人間が愚かなのかわからないが、 総統への敬礼が体(義手!)に染み付いてしまったストレンジラブ博士の行動で、 ナチもアメリカもやってることは大差無いということを妙に納得させられてしまう。 このあたりがただの悪ノリ映画ではないところ。 エンディングで使われるヴェラ・リンの「また会いましょう」がまたミスマッチで最高。 キューブリック音楽の使い方に思わず唸ってしまう。
これまでのルコント作品とはまたちょっと違った感じの恋愛映画。 キスすらしないのに、2人の絆は深い。
これぞエンターテイメント
バカ正直な田舎娘が現状から抜け出したい一心でひたすら幸せ目指して向上していき、 最終的に社会的金銭的成功よりも大事なものがあることに気がついて元カレの元に戻ってハッピーエンド、 という特に言うこともない物語。アメリカ人はこういう話が好きだなぁ。
バカそうな格好でもスタイルからして周囲から際立っているグウィネス・パルトロウが、 田舎娘から徐徐に垢抜けていく様は「元に戻った」としか思えないが綺麗だから良し。 また教官役のマイク・マイヤーズが地味にジョン・クリースの試験官役を真似していたりして面白かった。
みんな大好きスティーブ・マーティン主演のドタバタコメディ。 寝耳に水で決まった娘の結婚、という家族の一大事を通して夫婦の関係を描こうとしているようだが たぶんそれは監督の狙い通りにはいってなくて、でもそれとは別にマーティン・ショートが演じた オカマブライダルコーディネーターとか面白いからまあいいか、な作品。何度見ても楽しい。
プライマル・スクリームのアルバム「バニシング・ポイント」がなければまず見なかったであろう作品。 なんというかアメリカン・ニューシネマによくある(当時の)現代アメリカの病巣とかそういうのがいろいろと山盛り。
しかしそんな内容はどうでもよくて、むしろひたすら走り続けるチャレンジャーといかにもなアメリカン・ロックがかっこいい。 この映画は本来それだけでよく、いろんな意味でアメリカ人にしか作れない作品。
登場人物たちは、いわゆる悩み事に対してあまり前向きに対処しない人たちと、 そうでない人たちに分けられる。前者は一般的によくある悩み事に悩み、時に傷つき、時に泣き、 大ダメージを引きずりながらも何とか解決していき、幸せになる。 後者は常識的には大問題と思える悩みを抱えているはずだが、自らの価値観からそうは思っていない。 彼らは最悪の結末を迎えるにもかかわらず、其々本懐は遂げているので後悔はしておらず、 当人の価値観でいえば幸せということになる。
唯一私の勝手な分類に当てはまらないのがロシア人のヴラッド。 彼は欲望のおもむくままに動くので、これはこれで幸せ。 というより唯一悩みを持たず、傍観者的な立場にある。 今まで散々見せてきた悩める人たちを、監督はヴラッドの口を借りて「バカなアメリカ人」と評している。 無責任といえば無責任だが、これこそこの作品のメッセージではなかろうか。
じりじりとした雰囲気で見ている者の焦燥感を煽り、 他人事とは思えない含みを持たせて他人の不幸と笑えるのか?と手放しで笑うことを許さない。 しかもそれら全てを「バカ」と笑い飛ばす辺り、観客を笑う監督の姿が見える。 結局、悩み事なんてマスターベーションと一緒。
ダンブルドアはなかなか良い役回りではあったが役者が変わって妙に力強くなってしまっていたのが残念。 あと相変わらず予備情報ゼロで見たのでゲイリー・オールドマンが出ていて驚いた。 良い役ではあったが「こんなところで!」感は拭えない。
全体的には世界観が前作前前作同様に原作ではきっちり説明されてるんだろうなと思わせる感じがして、 あくまでも原作の映画化なんだなーと思ったのと、 子役が子役でなくなってきてしまっているので可愛気が減少した分作品の魅力は減ったかなと。 それでも面白かったけど。
この映画の魅力は魔法使いの世界のファンタジーと子役のかわいらしさにあると思うが、 本来は謎解きの方がメインなのかもしれない。 と思わせるほど「秘密の部屋」には様様な伏線が張られていた。 もっとも魔法使いの世界で何がなんだかわからないままに見ているだけに、 良くも悪くも謎解きにまでは頭が回らない。 その「何がなんだか」の部分はおそらく原作ではちゃんとした説明がされているだろうから そりゃ人気だろう。読んでないけど。
ケネス・ブラナーが出てるのは全く知らなかったので出演していること自体に、 あとその芸達者ぶりに驚いたが、 首なし何とかという幽霊の声がジョン・クリースに似てるとは思ったが まさか本人とは思わなかったので見終ってから知ってもっと驚いた。
キャラクターとしてはなんでもお見通しのダンブルドア先生が好き。 きっと次の「アズカバンの囚人」ではラスボスとその取り巻きに全く歯が立たない主人公たちが 嗚呼もう死んでしまう!というところで普段はおとなしいダンブルドア先生と なんとかいうおばちゃん先生が火の鳥の親玉みたいなのに乗って助けに来て 敵をちぎっては投げちぎっては投げして全滅させた挙句に 「年寄りにはこたえるのう。フォフォフォ。」とか言いながら 主人公たちを鳥に載せてホグワーツに帰還してハッピーエンドに違いない。 てかそんなハリー・ポッターなら是非見たい。ちなみにスネイプ先生の大活躍でも可。
相変わらず良くも悪くも盛りだくさんのストーリーで、おなかいっぱい。 それゆえ一部(ダンスパーティーのくだり、迷路でクラムが魔法をかけられるあたり等)は 説明不足だった感がある。対抗戦の各校代表のエピソードも、もう少しあってもいいんじゃないか。 しかし一番の問題は話が完結しきっていない点か。でも楽しかった。
役者が変わって以来力強くなってしまったダンブルドア校長は 今回も全てわかったような口ぶりで主人公ハリーその他を惑わせていた。 徐徐に出演時間が増えてきているように思えるのは気のせいか。 また噂のジョニー・グリーンウッドのバンドは一瞬しか見れず。 全体にジャービス・コッカー色が強かったように思う。
ヴェンダース作品の白眉。 サム・シェパードの脚本とヴェンダースの映像がうまく合致したというか。 静かに静かに話は進むが大きく感動させられる。 涙腺が緩む。ライ・クーダーのスライド・ギターが効果的。
とにかくハンターがカワイイ。
非現実的な現実をかる〜くみせてはいるが、 折角のそのかる〜い雰囲気を一々止めているように見えたのは気のせいか。 ハンドブレーキをかけたまま運転しているようなかんじ。
そして、やっぱりタランティーノ出るな。
主人公は神経質だかなんだかよくわからんとこがあるが、 「頭弱い」と言い切れないのは少しは共感できる部分があるからだろうか。 特に末っ子ならではのいらつきは理解できる部分もあったり。
しかしエミリー・ワトソンに一目惚れてのはちょっと微妙な気はする。 いや、綺麗ではあるけど。それに何から何まで受け入れてしまってるけど、 本当に主人公でいいのか?という疑念は最後まで消えなかった。いいやつなんだけど。
ウディ・アレンのコーナーで 「関係の映画」ということを言ったがコレはその際たるもののひとつ。
始皇帝暗殺にまつわる伝説を色彩鮮やかに壮大に映画化。 中国の大自然、ワイヤーアクション、人海戦術、登場人物の心意気、どれをとっても本当に壮大で華麗。 私が期待していた主人公「無名」(元・中国武術界の秘宝であるリーリンチェイ)を中心とした大カンフー活劇はオマケに過ぎないので、 ちゃんとした格闘シーンは「長空」ドニー・イェンとの闘いの場面のみ。
「無名」周辺の設定をもっとやってもいいんじゃないかなとは思うし、 万人受けはしないと思うが、傑作。
個性的な父と常識的な息子の親子関係修復物語。 全編に古き良き時代への愛情盛りだくさんの挿話がちりばめられていて楽しい。 母の「全てが作り話ではないのよ」という言葉通り父の話はおおむね真実に基づいているわけだが、 どこからどこまでが現実であるかは本人にしかわからないことで、わかる必要もないことのように思う。 そしてそれは虚構と現実が共存してもいいんじゃないのという監督のメッセージで、 とてもティム・バートンらしい。
また父の話はアクの強い個性と豊かな想像力で装飾されているが、 それは様々なことを内包しており、それが幼い息子への愛情だと思えると結末はより辛くなる。 実際すごくいい結末ではあるが、故人の人柄を偲ばせる登場人物総登場と相まって非常に辛かった。 てか正直グッときた。
コーエン兄弟が創り出した濃すぎるキャラクター達、 整合性があるのかないのかよくわからないストーリー、 隅々にまで散りばめられた小物類には笑うしかない。 その陰に垣間見える90年代初頭のアメリカには、 戦争、貧富の差、犯罪が渦巻いているが、これら特に問題視されるわけでもなく只々作品の舞台として描かれていた。 アメリカの一つの時代を切り取らせたらコーエン兄弟の右に出るものはいない。
そんな良くも悪くもアメリカな舞台の中で、主人公デュードは好きなように動くが、 煮詰まった時にはカウボーイ(サム・エリオット)の忠告を聞くこともある。 このカウボーイこそアメリカの精神というか良心。 ついてる時もあればついていない時もある。それでもポジティブに生きる。良くも悪くもアメリカン。
端役でフィリップ・シーモア・ホフマン、バーバーのゲイのコンサルタントの人、 レッチリのフリーなんかが出てた。 あとデュードのスウェットがかっこよかった。
マケドニアという普段見ることの無い場所もさることながら 各話が微妙にからまり合うところもいい。 作品全体を覆う悲しさは日本人には完全には理解できなさそう。 文学的な映画作品だが、つまらなくない。
多くの映画賞を受賞しているのはわかる。 でも日常的な題材に名演技がはまれば、それは現実と変わらないのではなかろうか。 鬱陶しいというか興味ないというか。旦那は白豚のようだし。
私は映画にスペクタクルを求めたいのだが、日本の小説のように私小説が大半を占める時代がやってくるのだろうか。
いろいろなところで映画感想を見ていて、 どういうわけかこの作品は意見が分かれているようなので改めて見直してみた。
コーエン兄弟といえばさまざまな時代さまざまな場所のアメリカを上手にデフォルメして 楽しく見せてくれることに(少なくとも私の中では)定評があるわけだが、 この作品では冒頭で「このおはなしは実際に起きた事件を元にして作られています」と謳っている。 そして見事に「いかにもありそうなアメリカ」を描いているように思う。
そのあたりがもっとも象徴されているように思うのが2人の登場人物。 誘拐という悪事を企てる義父の会社で車を売る頼りない男ジェリーであり、 その悪事を暴き実行犯を捕らえるのは妊娠中の警察署長マージ。 どちらもいかにもな正義と悪ではないが、それでも現実にはこんなものかもしれないと思わせる。 特にジェリーなんてやってることは悪のはずなのに、庶民的すぎてつい同情してしまう。 マージと対峙する場面では、もっとうまくやれとつい応援してしまう向きも多いのではないだろうか。 こういうところがコーエン兄弟て上手い。視点が低いんだろうか。
ほとんどの登場人物は「やめときゃいいのに」ということばかりする。 スティーブ・ブシェミが演じる小悪党は車ぐらいくれてやれば助かったかもしれないし、 ジェリーの義父は素直にお金を渡せば助かったかもしれない。この辺がつい親身になってしまい、 作品の世界に惹きこまれてしまう原因なのかもしれない。 しかし雪に閉ざされた町では雪が全てを覆い隠してくれるような錯覚があるのかもしれず、 時が経てば雪が融けるように悪事も露見するのは当たり前のことだが、 それがわかるのは観客が傍から見ているからかもしれない。
そういう欲をかいた人たちが不幸な目に遭い、 マージとその夫のように雪の中でじっと耐えるがごとく静かに生活を送っている人が 幸せというのは皮肉というかなんと言うか。というわけでやっぱり面白かった。
この映画の中には、ちょっと都合が良すぎるようにも思えるけど本当はやさしいジェニーとか、 軽くイカレてるかもしれないけど息子にはやさしい母親とか、 英雄願望から神を恨んだこともあったけど後に改心したダン中尉とか、 とにかくアメリカ人の望んでいるアメリカ人がいて、 それはつまりアメリカが望むアメリカなわけで、 そこまで考えが及ぶと「これだからアメリカ人てやつは」という諦観のようなものを感じないわけでもないが、 それでも泣ける場面も笑える場面もいろいろと用意してあって、 それもまた多種多様な人々を抱えるアメリカらしいと言えなくもないが、誰が見ても楽しめる作品になっている。 ちょっと都合が良すぎるように思えるけど本当は良い、ジェニーみたいな映画。
ちなみに私の場合は、前回はジェニーの墓にいろいろと報告する場面でグッときたが、 今回は自分の子供の存在を知ったフォレストがまず子供の知能を心配してパニックに陥る場面にグッときた。 わけもわからず運命に翻弄されているように見えるフォレストが自分の知能が低いことをわかっているというのは哀しすぎる。
ポルノ映画を題材にした青春映画。題材は奇を衒っているように思えるが、内容はいたってまじめというか普通。普通に面白い。ただそれ以上ではない。
主役も普通以下。ただ脇役が、浮気性の妻に悩むウィリアム・H・メイシー、本物にしか見えないバート・レイノルズとジュリアン・ムーア、見た目とは裏腹にいいやつだったジョン・C・ライリー、見た目通りに気持ち悪いフィリップ・シーモア・ホフマン、といろいろ光っていた。
題材が奇抜な割りに平凡な印象が拭えないのは登場人物のほとんどにエピソードが用意されているにもかかわらず説得力がないというか、「ふーん」以上のものを感じないから。もうちょっと面白くできたようにも思う。
映像も内容もヒジョ---に幻想的。 イレーヌ・ジャコブを好きなら飽きない。
一番普通じゃないのはホリー・ハンター
コーエン兄弟のデビュー作。ダン・ヘダヤ、フランシス・マクドーマンドなど、 後の常連が既に出演していて、当然ながらみんな若い。 出演者の中では結果的に全ての原因となったあやしい探偵が憎らしくて良かった。
物語の前半は暑苦しく重苦しくかったるいが、その重さは後半に生きてくるのだった。 一つの情事から全員が壊れていき、後半では全員が人間不信に陥り、緊張感溢れる展開になるが、 その実、誰一人としてその状況を理解できておらず、それでいて的確に殺人が行われる。 この状況は可笑しくも哀しい。
前作「スモーク」とはまた違ったかんじ。私はこっちの方が好き。 話の筋は特に無いので出演者の様々な個性を見ることができる。 相変わらず怪しいルー・リードがかっこよかった。
コメディ史上最重要作品。
まずダン・エイクロイドが書いた脚本がいい。 実は身軽なジェイクがいい。 献身的・知性的なエルウッドがいい。 周囲のドタバタに常に伴う最高のやり過ぎ感がいい。 これ以上不可能なほどの逃走シーンがいい。 次から次へと出てくる脇役がいい。 思わず踊り出したくなる音楽がいい。 数々の小ネタがいい。 つまるところ、こうして書き出すといくらでも書けてしまう懐の深さがいい。
とにかく見るべし。
冒頭の、エルウッドが来るはずのない兄弟を待ちつづけるシーンは映画史上に残る悲しいシーンだ。 その他はまあいろいろ言うのもアレなんで端折らせていただきますが、 B・B・キングが結構ノリノリで笑えました。
戦争映画ってあまり好きじゃないんですがこれは凡百の戦争映画とは一線を画している。 前半の殺人マシーン養成課程と後半のその新兵たちの奮闘では話は全く違うが それぞれで恐怖が成り立っており、また両方を同時に捉えるとまた一つ新しい恐怖が。 戦争の狂気について考えてしまう。
一口に言うと覆水盆に還らずというロードムービー。 ただ過去は戻らずとも未来にはその人なりに無限の可能性があるというのが救いというか、だから人生は素晴らしい。 これは言葉としては使い古されていて陳腐だが、実感を伴うとすごく重いというか、少し大人になったような気がすることの一つ。
そういうことを素っ気なく呆気なく伝えるのがジム・ジャームッシュのうまいところ。 またビル・マーレイの持つ飄々としたような、人を小バカにしたような独特の面持ちがそういう経験をさせるのに適役。 彼の特色はサタデーナイトライブの時代から一部に人気ではあったが、 今になって人気が出てきているのは実は中年の哀しさを伴うことで映えるというか広く受け入れられるものになったからではないだろうか。
これぞエンターテイメント(パート2)!
全ての出演者が光っている。
ダメ芸人ばかり面倒を見るマネージャー、ダニー・ローズの物語。 せつなさがこもるモノクロ作品。
ダニー・ローズの元芸人という設定や三流芸人への愛情はウディ・アレン自身が持っているものであり、 またダニー・ローズが辿った道は自身のもう一つの人生であった可能性がある。 そういった自らの過去への郷愁と訣別がうまく折り重なっているので、 軽く湿り気を帯びた話になるのは止むを得ない。
そうはいっても最後を爽やかなハッピーエンドに持っていくところはウディ・アレンらしくて好き。 あとヘリウムガスのくだりは普通におもしろい。
動物が喋ることができたら、という単純な発想で作られた作品。 オーウェルの動物農場と発想が被りますな。 ちびまる子ちゃんにおけるキートン山田を連想させる「語り」で繋いだことにより、 よりおとぎ話チックにすることに成功している。
この邦題のセンス、好きだなあ。
明るい太陽が似合うスペインらしい喜劇。 主人公おいしすぎ。考えるだに羨ましい。
話はごくシンプルだが、それを補ってあまりある濃厚で素敵な世界とキャラのアニメ。 ジャズっぽい音楽もぴったりでよかった。 アカデミー賞でファインディング・ニモと競ったらしいが、アメリカ人には勿体無い作品。
セリフはほとんど無いが、おばあちゃんの孫への愛情と小ネタが盛りだくさん。 3人娘が共演してたジャンゴ・ラインハルトのような人やフレッド・アステアのような人や、 舞台となる街並み、音楽、そしてなによりサイレントかと思えるようなセリフの少なさに製作者の郷愁を感じる。 こんな映画が大人気になるんだからフランスって素敵な国だ。
題名の通り、「カサブランカ」のパロディ。 しかも主人公は情けない男の集大成で「カサブランカ」とは真逆だが、 自信を取り戻して彼女に別れを告げる主人公はカッコイイ。
好みが分かれやすいウディ・アレンだが、情けない面とかっこいい面、両方見れるお得な一本。
ジャック・タチの演じる主人公ユロ氏がスパンスパンと音を立てるボロ車で優雅なリゾート地に入り込んでいく様は、 澄ました顔で右へならえとばかりにバカンスへと出かける人々を笑い、 お互いに距離をとりながら過ごす大人世界をぶち壊しに来ましたよ、 とジャック・タチが宣言しているようだ。 そしてユロ氏はおっちょこちょいではすまされない程の間抜けっぷりで周囲を騒動に巻き込んでいく。
実際ユロ氏の間抜けぶりはすさまじく、徐々に周りの人にも伝染していったようだが、 当然ながらラストに象徴される大人同士のおつきあいには入れてもらえない哀しさが全体にある。 つまりはユロ氏が大人の姿をしていても大人の世界では異物である子供だからだが、 相手をしてくれたのが子供のほかにはアメリカ人の老婦人(アメリカ人らしくヒュロ氏と呼んでいた)と、 妻にも相手をされないような完全にリタイヤした老人という、やはり大人世界から見た異物的な存在だけだったのもうなずけるように思う。
また登場人物の動きといい音の使われ方といい全体に計算し尽くされた感があって、 そういう笑わせ方も好き。
主人公ジェリー(ジェイソン・ビッグス)は「コメディ作家だけど純文学を仕上げたい」「カウンセラーにかかってるけど信用してない」 「変化が欲しいけど環境は変えたくない」「強い女性に弱い」という矛盾だらけの性格から喋り方(吃り方)までが 「マンハッタン」や「アニーホール」、果ては「スターダスト・メモリー」でウディ・アレが演じた悩める青年を髣髴とさせ、 その主人公に現在のウディ・アレンが助言をする形で話が進行するのでいくらかややこしい。 主人公はこれまでの生活を全て断ち切ることに散散躊躇った挙句にカリフォルニアでの新たな挑戦を選ぶ。 ウディ・アレン自身がそうするべきだったと後悔しているのか これからはニューヨークに拘らないことを言っているのか(次作はロンドンが舞台らしい)はわからないが、 ここが「アニーホール」と大きく異なる点。 原題「Anything else」とあわせて考えてみると、やはりウディ・アレン自身のニューヨークとの一つの区切りのような気もする。
そんな意味深い主人公を支える脇役が興味深い面面で、主に笑いを担当していたように思える。 彼女のアマンダ(クリスティーナ・リッチ)は子供っぽい自意識過剰さがあって、 この幼さにウディ・アレンの思考が入っているのかどうかはさて置き、なかなか良い役だった。 どういうわけかこの人は偏った監督に好まれる傾向にある。 マネージャーのハーヴィ(ダニー・デビート)は持ち前の無能っぽさや暑苦しさを存分にアピールしていた。クビになる場面は秀逸。 そしてあぶない年上の友人ドーベル(ウディ・アレン)がいろんな意味でキレキレ。 特にライフルを購入するくだりが最高で、相変わらずマルクス兄弟好きだなぁという感じ。 ウディ・アレン映画はおしゃれなイメージを持たれがちだが、この人が目指しているのはこういうベタベタなコメディだと思う。
パトリス・ルコントの映画は割りと有名だしたくさんあるが、 一番好きなのはこの『ボレロ』。短編。
ボレロの太鼓(ティンパニ?)叩く人をジーっと観察するだけなんだが これがまたどうしてか面白い。 説明しろと言われても困るが。 たしか『パリ空港の人々』の同時上映かなんかで見たと思う。 本編も面白かったけど私はこっちの方が好きだなあ。 あ、『パリ空港の人々』は別の人の作品です。
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