でかい鼻に口ひげに眼鏡という仮装道具はいまどきどこの東急ハンズでも売っていますが、これの元となったのがマルクス兄弟のグルーチョ・マルクスです。
細かいことは知りませんが、細かいことはわからなくても楽しめる映画ばかりなので構わないでしょう。最初はチコ、ハーポ、グルーチョ、ゼッポ、ガンモの5人だったんですけどガンモが最初に抜けてゼッポもいつのまにか抜け、とにかく3人で落ち着いたはずです。
この兄弟の中でもハーポの不条理さはずば抜けていました。なぜか一言も口を聞かないし、なぜか懐からいろんなものが出てくるし、すぐ人のものを盗るし、なんでも鋏で切ったりするし。わけがわからないというのが正直なところです。
私が見た『我が輩はカモである』では鏡合せのギャグもありました。おそらくこの映画が鏡合せの元祖なのでしょう。マルクス兄弟の場合、映画一つ一つも面白いんですけど、この鏡合せのように、後世に与えた影響の大きさがすごいですね。コメディの古典というわけです。ウディ・アレンもかなり影響されてるようです。何かは忘れましたがグルーチョの格好してみんなで踊るとかあったし。
ちなみにこの4人(5人)は名前こそ芸名ですが本当に兄弟です。
アルフレッド・ヒッチコック。言わずと知れたサスペンスの巨匠です。
私が思うにこの人は確かに様々な手法を生み出しましたが、それよりも作品数の多さがすごいと思います。有名なのだけでも『めまい』『北北西に進路をとれ』『ダイヤルMを廻せ』『サイコ』『ハリーの災難』『鳥』etc...。
中でも私が一番気に入っているのは『裏窓』。グレース・ケリーが最高です。今の人気女優なんか彼女に比べればうんこです。こりゃ王妃になるわけだ。
もちろん作品数だけじゃなくてコメディの才能とか話の進行とかがまたいいんですがその辺の話はまたの機会に。
スクリューボール・コメディ、ソフィスティケイティッド・コメディと呼ばれるジャンルをご存知であろうか。それまでコメディといえば、ドタバタやパントマイムのような映像で笑わせるというのが主であったが、1930年頃に生まれたこのジャンルはセリフの比重が多く、息もつかせぬ展開、絶妙なセリフの掛け合い(ときに毒舌だったり時代を風刺している)が特徴だ。
観てもらえばわかるのだが、これが面白いのだ。私は基本的に面白い映画なら何でも観るし、ジャンルにこだわっていないつもりだ。面白ければハリウッドのアクションものだって、ホラーだって、どこの国の映画だって観る。そこで基準となるのは、「どんな映画を面白いと思うのか」だ。この「面白い映画」の基準は人それぞれあると思うが、私の場合は、その映画を観ている間、映画の世界に完全に引き込まれてしまう映画、そして観終わった後この映画の世界をもっと観ていたかったと思うような映画と決めている。そしてハッピーエンドというか、観たあと幸せな気分にさせてくれるのがいい。非常に主観的でわかりづらいとは思うが、スクリューボール・コメディを作った監督たちのユーモアのセンスは最高で、観客を楽しませる天才、私にとってまさに面白い映画なのである。というわけで以下にスクリューボール・コメディにおける特別な3人を紹介する。
ドイツでコメディ監督として既に活躍していた1930年代にハリウッドに招かれる。この頃からハリウッドは世界を市場に映画を生産していたので、ヨーロッパから才能ある監督・俳優がハリウッドに流れている。ルビッチもその一人。サイレント期からハリウッドに定着し、その後トーキーの時代になり、遺作は初のカラー映画だった。映画の創設期を生き抜いた監督である。 彼の映画はルビッチ・タッチという言葉を生み出したほど、上流社会を舞台にした洗練された笑いだ。代表作は、「結婚哲学」「生活の設計」「ニノチカ」「生きるべきか死ぬべきか」など。ビデオで観れるものはどれも外れがなく楽しめるはず。私が初めてルビッチの映画を知ったのは、高校生のとき塾をサボって公民館でやっている上映会で観たサイレント映画だ。15分ぐらいの短編だったが、チャップリンとは違ったテイストの笑いに引き込まれたのを覚えている。
ルビッチより一般的に有名であるが、ワイルダーはルビッチの後継者、弟子なのだ。「ニノチカ」などはルビッチ監督、ワイルダーが脚本として参加した作品。ワイルダーもまた、心に残るコメディを多く作った。一時的な娯楽であるはずのコメディが心に残るということは、それだけ意表をつくストーリーと笑いに優れているといえる。 ワイルダーはハリウッドに渡ってきた当初、英語が話せなかったという。それなのに、歴史に残る名セリフを数々書き、オスカーを取るまでに至った。尊敬です。代表作は「深夜の告白」「お熱いのがお好き」「七年目の浮気」「アパートの鍵貸します」などなど。ジャック・レモンが出演しているコメディはどれも最高!
アメリカ人。1940年代に遅咲きの新人監督として大ヒットを飛ばし、時代を代表する監督になったと思ったら、コケてすぐ映画界から消え去った、スクリューボール・コメディを地で行くような人。ワイルダーと並ぶ才能の持ち主であった。スピーディな展開の中に、笑いや涙や社会風刺を織り交ぜている。初めて監督した作品がアカデミー賞オリジナル脚本賞を受賞。一躍ハリウッドのトップへ出るが、この頃は「フィルム・ノワール」がハリウッドで全盛の時代。ワイルダーでさえコメディは控え、「サンセット大通り」「深夜の告白」というシリアスな映画を撮っているぐらいだ。そんな時代の傾向もあり、映画界から消えるのも早かったが、スタージェスの作品は現代でも高く評価され、現在活躍する映画人に与えた影響は大きい。その証拠に、最近の映画の中でもスタージェスへのオマージュと思われるシーンがよく見られる。代表作は「レディ・イヴ」「パームビーチ・ストーリー」「サリバンの旅」など。ビデオで観れるのもこの3本のみ。特に「サリバンの旅」はハリウッドのコメディ監督が主人公のストーリーで、スタージェスと重なる部分もあり、笑えるけど泣ける映画。私はこれが一番好き。
エナメル太郎より一言:m161様、有難うございました。
この時代は三人の喜劇王がいます。H・ロイド、バスター・キートン、C・チャップリンです。
ロイドについては全然知らないので省きます。
バスター・キートンはアクロバティックな動きと鉄仮面のような表情が好きです。トーキーもあったと思いますがやはりキートンは動きで見せる俳優で、純粋な笑いを追及する姿勢は時に破壊的ですらあります。本人もそれを知ってか知らずか自らを映画の芸術家ではなく笑いの芸人として見ていたようです。
お勧めはやはり『セブン・チャンス』。スタント無しとは信じられないような動きをしてくれます。
チャーリー・チャップリンは知ってる方も多いと思いますが有名な作品は実はほとんどが後期の長編ばかりです。初期の短編の方が笑えるのですが、まあ映画的にはやはり後期の方がいいかも。私が一番すきなのは長編を作りはじめた時期の『キッド』ですね。
チャップリンは純粋な笑いだけでなく、人生の悲哀をも感じさせてくれます。このあたり、映画史上最高の道化師と言っても過言ではないと思います。
名作映画は見ておいたほうがいいと思うよ。
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