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主人公ズィスー氏は新作映画のため、また友人の敵としてジャガーザメを追うわけだが、 実際はそんなことよりもただ己の信念を貫くためなのでハッピーエンドの結末やジャガーザメはどうでもいいというかご褒美のようなものに過ぎない。 トラブルだらけの冒険と濃いキャラクター達がほとんどの説明を省いた独特の間で展開していく様子はそこそこ楽しい。
ケイト・ブランシェット見たさに見たわけだが、 独特の間がはまったビル・マーレイをはじめとして豪華キャスト全員が各各良かった。 中でもブチ切れていて楽しそうだったのがウィレム・デフォー。 生来の悪役面からいつもの重苦しさを差し引くと、すごくコメディ向きになるらしい。
ラジオ全盛の古き良きアメリカに、 ウディ・アレンお得意のエピソードを挿入しただけなのになぜか満足感を感じます。 過ぎ去った時間への郷愁は民族や時代を超越するのか、 それとも国が丸ごとアメリカナイズされた国に私が生まれたからなのか。
クリス・タッカーとの共演により、 ようやくジャッキー・チェンの夢であるハリウッド進出が叶ったといえる作品。 意外とジャッキーがかっこいい役でビックリだが、 その年齢ゆえか、ジャッキーのアクションはイマイチ。 最盛期のジャッキーを見ていたらアメリカ人たちはもっと驚くに違いない。 それだけにあと10年早ければ、と悔しい気もする。
父亡き後引きこもっていた女の子には歌の才能があったというファンタジー。 ファンタジーゆえに場所や時代はあやふやで、電話を引くという最初の場面からもっと古い時代が舞台かと思ってしまった。 もっとも主人公リトル・ヴォイス(LV)の母のリアルなイライラ加減のおかげでファンタジーさはすぐに薄れる。 またせっかく肝となるLVの歌唱力は充分なものだったにもかかわらず、 LVの自立という点で話を引っ張ったせいかラストのハッピーエンドというか爽やかさが物足りなかったのは残念なところ。
もっともそうまでして伝えたかったLVの自立は、母、三流プロモーター、 そしてLV自身等の本音を押し殺した上に成立していた田舎町の危うい調和の化けの皮を剥がしてしまった。 ここまでくるともうファンタジーとは呼べず、 元元がファンタジーの皮を冠った人間ドラマなのかも、と思える。
キャラクターでは母の友人が最高に良かった。あとマイケル・ケインが好演した三流プロモーターの破滅の絶唱は必聴。
アニメの教科書とも言うべき作品。作品中無駄な要素はなく、全てを消化しきっている。
登場するのりものや護衛兵と対決する埼玉県警などに監督の宮崎駿らしさが出ているが、 同時にルパンや銭形警部のキャラが優しすぎ、相対的にバイタリティが弱くなっているように見えるあたりに弊害も見られる。 しかしそれも後に『紅の豚』へとつながる宮崎駿独自の美学と考えれば目をつぶることも可。 とにかくアニメが映画作品として扱われるようになった記念碑的作品。
ゲイリー・オールドマンがキレキレ。他に主演の2人もグッド。 彼ら3人(監督もいれると4人)にとっての代表作。 特にリュック・ベッソンのその後を見ていると、 彼はこの作品で才能を使い切ってしまったように見えるがどうだろうか。
密室劇だがパルプ・フィクションよりテンポが良くて好き。 おそらくそれぞれの俳優のかっこよさがうまく引き出されている点がいいのでしょう。 相変わらず音楽の使い方もいい。 しかしタランティーノが本当にすごいのは非日常的な話を日常的に描くことにあると思う。
ブルース百周年を記念して作られた一連の映画の一本監督が英国人だったせいか、 ブルースの歴史を考える上で外せない英国人によるブルースのリバイバルを関係者の話をメインに語るドキュメンタリー。
アメリカがゴミ箱に捨てたブルース、 ひいてはジャズまでもが英国人によって拾い上げられたと考えることに両手を上げて賛成というわけでもないが、 B・B・キングが「サンキュー」と言うからにはやはりそれなりの意味をもつことなんだろう。
スクリューボール・コメディの典型、かつ傑作。 旧約聖書のメタファーとかもあるようだがそんな話はどうでもいい。
最後まで真相がわからないヘンリー・フォンダの間抜けぶりと、 最初から見抜いていた上にオチをかっさらった脇役の執事がよかった。 もちろんバーバラ・スタンウィックの美しさがなければ成り立たない作品であることは言うまでもない。
レニングラード・カウボーイズ(以下レニグラ)のキャラクターとカウリスマキの演出が見事にはまった傑作。 レニグラ一行はメキシコを目指しながら音楽のルーツを辿り、カントリー、ロカビリー、ロックを披露。 音楽ロードムービーというと大傑作『ブルースブラザース』を思い浮かべるが、 レニグラは東側から出てきたばかりで良くも悪くもすれておらず、むしろあっち側の世界へ 逝っているかのような雰囲気。 胡桃を割るたびに顔を動かしていたウラジミール(マッティ・ペロンパー)の胡散臭さも最高。
テキーラによって驚くほどわかりやすく失墜したレニグラの前に、前作で失踪したはずのウラジミールがモーゼとして再び現れ、バンドをシベリアへと導くロードムービー。
メキシコ部隊・新加入部隊共に面白くはあるが、かっこよさという点では前作よりも劣る。というのは単純に黒服+サングラスでないからというのもあるが、『モーゼ』は「聖書のパロディ」をテーマにしたせいで『ゴー・アメリカ』よりもプロットや細部に重点を置いたからではないだろうか。レニグラの間に慣れてしまったというのもあるかもしれない。そんなわけで前作よりも落ち着いて見ていられる作品ではあるが、つまらないというわけではなく、バンドの演奏も含めてレニグラのその後として見るといいかもしれない作品。
一人の女性に恋することで嫌味なじじいがいい人に変わってしまう、 と筋だけ聞くとおもしろくなさそうな話ですが、見ると聞くとは大違いでした。 やはりジャック・ニコルソンってグレートだ。 毒舌・嫌味・偏屈でしかもキュートな中高年の役なんてこの人しかできない。
可愛いとか可愛くないとかの問題ではない。
この作品の舞台がたとえば上海なら映画の雰囲気も話の筋も気持ちよく受け入れられることと思うが、 舞台は日本、しかも慣れ親しんだ東京とあって素直に見ることは出来ない。 まず通訳からしてひどい。自分は通訳ではないが自分の方がまだマシだ! と思った日本人は少なからずいるだろう。 また作品の中で描かれる東京は背景に流れる景色以外はほとんど別の街か、 もしくは東京の中でも普通でないごく一部。 ビル・マーレイを乗せたタクシーが新宿の大ガードを通ったことを思うとなんとなく笑えるが、 全体に主人公の二人は新宿とか渋谷とかばかりで遊んでいたので、 東京の人としてはもっと他に良いとこがあるからそっちに行けよ、と思ってしまう。具体的にどことは言えないが。 ハイアットパークから高速で成田に向かう道順までも気になった。 そこは通らねえだろ、とか思ってしまう。 総じて見れば悪い作品ではないとは思うのだが、東京の人以外でないと素直にこの作品の良さを楽しめないように思う。
ただこの作品では主人公たちが孤独を感じる場所として、 舞台である東京からややネガティブな印象を与えるようにしているのだと思うが、 全ての映画には舞台があり当然ながらそこに住んでる人もいるわけで、 例えばニューヨークのように始終舞台になるような場所でも似たようなことを思う人は いるのだろうかとか思ったりした。
作品中で使われた音楽でなにか聴いたことあるような曲で、 マイブラだかジザメリだかどっちだろ?てのがあったのだが、 サントラを調べたらケヴィン・シールズもジザメリも入っていたので 結局どちらの曲なのかはわからない。
改めてジュネ&キャロの細部へのこだわりというか、その世界観の完成度の高さを感じた。 ジュディ・ビットが抜群にいい。大人顔だからロリコンにもならない。 ノミ使いのおっさんが泣きながらオルゴールをまわす場面は壮絶だった。
いろんな意味でこのキャスティングは今では考えられません
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