『CUBE』のゲーム性と『羊たちの沈黙』の異常犯罪性と『GAME』のジェットコースターストーリー性の 要素を兼ね備えた作品、よく言えば。まー上記の3作品、結構好きなのでこの作品が嫌いな訳がないのであります。
ホラー映画って人間の心理の一番浅い部分、ここでこうなったら怖いなとかここでこうされたら痛いなとか、人間の深層心理の一番浅い部分を こちょこちょっとくすぐるような映画がヒットしますが、そういったホラーの要素を兼ね備えながら、結末に至るまでのストーリー性も しっかりとしていますので、非常に安心してドキドキ出来ると思います。なんか矛盾している言葉ですが・・・。
まー見終わって色々つっこみたい所も出てくるでしょうが、 そこは映画なんで頭を柔かくして観れば、100人中100人が面白かったという映画になるでしょう。 そこまで言えてしまいます。こんなに時間が経過するのが早かった映画は久しぶりです。 まーラストも驚きましたが一番驚いたのはその後、エンドクレジットを観た時です。 スタッフの少ないこと少ないこと。DVDでの解説を聞いてみると、製作日数18日、制作費120万ドルみたいっす。やるね。
最近では普通に泣けた映画。ジャック・ニコルソンの集大成とも言える演技が見事の一言。
定年、妻の死去を迎え、人生の最後の転換期とも言える岐路に立たされた男の絶望⇒戸惑い⇒緊張⇒緩和を見事な表情で表しています。 この映画、無声映画でも十分理解できるでしょうってくらい。この人、本当に演技上手いよ!なんて分かった様な口を聞く気はありませんが、 この人、本当に演技上手いよ!
メキシコのタランティーノと評される監督の作品。 確かにレザボアドッグスパルプ・フィクションといったような古き良き(?)タランティーノ作品を彷彿とさせる作品です。 いくつかの物語が同時進行し、ある点で交差するという点は僕の好きな手法です。
上記2作品と比べると、どうしても2番煎じ的な見方をされてしまいそうですが、 最近のタランティーノ作品よりは確実に面白いと言えます。 これはタランティーノの作品にも言えるんですが、 この監督の上手いところはショッキングな場面をそこまでショッキングに感じさせないところ。 犬が撃ち殺されたりとかね。時間も2時間半くらいありますし、一々見る側にショックを与えてたら持たない。 その部分をやわらげ、万人に受け入れられるハードボイルド作品に仕立て上げています。
ただ一つ苦言を呈するとすると、登場人物が多すぎるかな。 しかもキャラ設定が今ひとつしっかりしていないので、 ボーっと見てたら誰が誰だか分からなくなっちゃう。僕が足りない子なだけだろうか・・・。
僕の周りでも非常に賛否が分かれた映画。僕的には「あり」ですね。 映画自体は2時間半くらいあり、結構私的には苦痛に感じてしまう長さなのですが 無駄な場面が一つもない。この映画は正にジェットコースターです。 物語のアップダウン、抑揚が非常に激しい。この点ではホラー映画のそれに似ています。 ただホラー映画と比べると、最後の最後までラストが予想できないのでどうなるんだろうという期待感を持ち続ける事が出来ます。
ラストを迎えた時にはなんとも言えない爽快感があり、 例えて言うなら目隠しをしてスプラッシュ・マウンテンに乗って、 ほぼ90度の斜面を滑り落ちる直前で目隠しを外され落下して最後に水をシャパーっと浴びて、 期待と恐怖が交わったなんとも言えない緊張感から開放されたそれに近いものがありますです。
上の出演者を見ていただければ(笑)。特に感想も何もないでしょう。 それぞれが非常に自分のキャラクターを理解しており、短い出演シーンの中で思う存分、 存在感を発揮している。
内容はないに等しいです(笑2)。それでも絶対的にお奨めできる作品です。 この作品に関してはとにかく見て!としか言えない。
典型的なワーナーの映画という感じです。DVDが900円台ですから。
主演がジョー・ペシの時点でコメディとしての期待を持っていたのですが、 笑えるところはあまりなかったですね。ペシの存在自体はなんか見てるだけで笑えますが。 ただペシが新米弁護士として成長して行き、 ラストの裁判シーンを迎えるシーンは迫力があり見入ってしまいました。
ユージュアル・サスペクツみたいな、どんでん返しサスペンス映画。
ただユージュアル・サスペクツの場合は何度も見て行く内に謎がどんどん解けていく細かな親切さがありましたが、その点は足りない気がします。 実際、色々な感想を見たんですが、何回見てもラストの内容を理解していない人も多いようです。
ただ、主演のティム・ロスの演技はとにかく満点。彼の演技の中でも一番好きな作品です。 彼好きでまだ見てない人には、絶対の自信を持ってお勧めいたします。
ん〜エロい。そこら辺のAVよりエロいと思います。露骨なSEXシーンはないし、 視覚的なものではないのですが、感覚的に訴えてくるエロスがあります。
それと同時に人に小便をかけたり、くそまみれにするなど下品な場面も出てくるのでエロ・グロが交わりなんとも言えない雰囲気をかもし出し、 それが監督グリーナウェイが撮る絵画のような美しい映像と交わり、 料理で言えば一流シェフが作った蛙料理を高級な器に乗っけて出されたって感じです。
最後の最後に出てくる料理、みなさんはどう感じますかね〜。
不思議な映画です。僕はノルウェーという国に対する知識は全くありませんが、ノルウェーの深い森(NORWEGEAN WOOD)で繰り広げられる、奇妙な男たちの物語はこの情景が一層この映画を神秘的な物に仕上げています。
特に物語的に印象に残る映画ではありませんが、一場面一場面がなんか刻まれていくんですよねー、カウリスマキの映画みたいに。体重を計ると踊りだしたくなるモー、今年もソーセージ売りが来るかどうかをかけて、賭けに負けた方が皿を洗うという二人・・・。特に特別なことはしてないんですけど、とにかく一つ一つの場面がゆっくりと進行していく感じです。なんで上映時間は86分と短めなのですが、結構長く感じたのを覚えています。
エンディングは皆さんどう解釈するのでしょうか。内容を言ってしまうと、モーが出て行くんです。長年二人で住んでいたこの深い森の中の家から。でも僕は暗い見方をしていません。簡単に考えてしまうとモーがファーの息子であるコンラードの出現によって居辛くなったという見方も出来ますが、このベント・ハメールという監督の言葉を借りると
「タイトルのEggsは、人間関係、過去の人生と将来といった関係性を呼び起こすものです。可笑しいと同時に具体的で興味をかきたてるタイトルであってほしいと思っています。」
要は卵というのは、“何もしなければ割れない、ただ落とすと簡単に割れる”というような、この“割れる”はこの映画では多面的な意味があって、結局この兄弟二人の関係はコンラードの出現によって“割れて”しまった。結局、卵を守っている身障者であるコンラードが一番保守的であって、得しているという所がこの映画の一番面白いところなのかなと。だってコンラードって実は○○○なんですよ。
大して期待してもいなかった映画が、結構面白かった時って妙に印象に残るときってありますよね。 この映画は正にそれです。まずこの主役のジェーン・ホロックス、歌うまいっすねー。 でもこの人、この映画の当時33歳くらいなんすねー。見えない・・・。 ステージの迫力あったし、見応えありました。 その脇を固める彼女の母さん役のブレンダ・ブレシン、プロデューサー役のマイケル・ケイン、 舞台の司会者ミスター・ブー役のジム・ブロードベント、いい味出してます、なんか馬鹿で。
大筋では、周りの大人達が彼女を連れ回し、とても静かだった彼女の人生に嵐を巻き起こそうとしますが、 ラストで彼女が周りを振り切ったために、周りの大人たちの人生にある意味火を付けてしまっている。 結局人間って素直だということが一番残酷なのかなと・・・。そんなことを感じさせる映画です。 月並みな感想ですが。
ラストの"名プロモーター"レイ・セイが自らの破滅を歌う、"I'ts over"は必聴です。
「カルネ」では馬肉店を経営し、二人暮らしの娘を溺愛する父(母は男作って逃げた)が、ある日、 娘が初潮を迎えた娘をみて強姦されたと勘違いし、その架空の相手を殺しにナイフを手に取ります。 しかし、刺したのは全く関係のない男でした。
「カノン」は「カノン」より時が経ち、彼は“衝動的な殺人未遂”の罪で投獄された後、 行きつけのバーのウェイターとして働き始め、そこの女主人と“ネンゴロ”になります。 その女が彼との間に男の子を身篭り、これを機に人生をやり直そうと持ちかけ、 彼は娘(過去)に別れを告げ北の町に旅立ちます。しかし食わせてもらうのと、 ある程度の性欲を満たすだけの目的で一緒にいたその女と上手く行くはずもなく、 最後にはその女の子を宿した腹を殴り、銃を突きつけ家を飛び出します。 そして彼は娘の待つパリに向かいます。娘の母親と結ばれた“未来ホテル”に・・・。
どちらもエナメルの言うとおり論じづらい作品ではあります。 でも僕の中で「あり」か「なし」かで言うと「あり」なんですよ。 そしてどちらも僕の中ではコメディです。「カルネ」で男が間違って、 全く関係ない人間を刺しちゃって“ちげーよ”って突っ込まれるところとか、 「カノン」では男が自分の空想の中で七転八倒した挙句に、 あんな結末で終わって終わってしまうところとか、もう僕の中ではコントです。
エナメルがカルネを“あざとい”って表現したんだけど、それは分かります。 馬の屠殺シーンとかは、その後の馬肉を食べるというシーンを“見たくない”場面へと 変貌させているし(馬肉食べてる口元がわざとらしくアップになっているところからも)、 ショッキングな場面を取ることで観客側に印象深く、頭から離れない映像を撮ろうという 監督の意図がちらつきます。
ただ両作品とも“それほど珍しくはない論題を印象的な映画に変えている”点では 成功ではないでしょうか?それは脚本、カメラワークの影響が多いのでしょうが、 この作品全体的に流れる異様なまでの“悲しい笑い”に僕は酔ってしまいました。 「カルネ」ですぐに男を殺しに行くという迅速な行動が大きな間違いを犯してしまったということを 彼なりに認識(学習)し、「カノン」では頭の中で思い描く殺人衝動を一切行動には出せずに、 頭の中だけで七転八倒しており、そんな彼がとても悲しく、滑稽に写ります。 最後のほうの“この後はショッキングだから、映画館を出るなら今!”みたいな画面のカットインも エンディングの場面を良い意味での裏切り(笑い)に変えていたんじゃないでしょうか。
世の中には二つの笑いがあると僕は思っています。それは、“愉快な笑い”と“不愉快な笑い” です(まあ細かく言うとその中間みたいなのもあるんですが・・・)。 後者が好きな方、または興味がある方は上記2作品と、松本人志の「VISUALBUM」をお奨めします。
この監督って結構普通の人なんじゃないかなー?根拠はないけど・・・。
“Have you ever fucked me?”この映画の中で、息子が父親にする質問です。 この台詞だけでこの映画が尋常でないのが分かりますね。この映画は、パルプフィクションみたいにオムニバス形式みたいになっていて、 それぞれの登場人物にストーリーがあリます。
主なストーリーについて述べていくと、長女トリッシュは既婚者で、子供も3人。 一見幸せそうに見えるんだけど、旦那のビルが少年趣味です。 ある日、ビルが息子の野球の試合を見に行った時に、 大変ときめいてしまうような男の子を発見してしまいます。 その子が息子ビリーの友達で、家に泊まりに来るってなったからさあ大変。 彼は迷わず、家族とその男の子の食べ物に睡眠薬を入れます・・・。
次に、イタ電趣味のアレン。彼は、隣に住むヘレンを犯したいと常日頃から思っており、 意を決して彼女の家にイタ電をかけます。しかしその時丁度彼女は、 ”自分は本当の不幸を知らないから、本物の作品が描けない。 “と自分の作品にいきづまり、誰かにレイプされたいという願望を持っていました。 その時、彼女の家の電話のベルが鳴って・・・。
三女のジョイは男運にとことん恵まれない売れないシンガーソングライター。 振った男に別れ際に散々悪態をつかれた後、その男が自殺して死んでしまいます。 落ち込んでいるところに出会った自分の英会話学校のロシア人の男と一夜を共にしますが、 彼の職業は盗人。大切なギターとラジカセを盗まれてしまいます。 それを返して欲しいと彼の家に行きますが・・・。
まず登場人物に無駄がない。 なのでストーリーにも無駄がない(無駄話映画も好きだけど・・・)。みんな素晴らしい。 演技も勿論なんだけど、かもし出す雰囲気がたまらない。危なさ、情けなさ、いじらしさ。 台詞は非常に簡単な英語で並べられているのですが、この役者たちの演技力や、 雰囲気を持ってすれば難しい表現は必要ないと思いました。
それでね、なんか笑えるんです。ずーっと半笑いで見ちゃうような感じ。 その笑いって言うのは、「あーあるある」的な笑いなんですよね。僕は少年趣味もないし、 悪戯電話のヘキもない。でも冒頭で僕は“尋常なものではない”という風にこの映画を表現したんだけど、 実は全然そんなことなくて、なんか分かるんです、一見変態に見えるこの登場人物達の気持ちが。 だから大口開けて笑うんじゃなくて、なんか人間の恥ずかしいコアな部分をくすぐられて思わず笑っちゃう感じなの。 だって人間ってみんな変態じゃん!!なんかみんなあるっしょ? “これはちょっと、親にも恋人にも言えねーなぁ”って願望や欲望が。
じゃあ普通の人間ってなに?連れて来てここに!それを表現するかしないかの問題なだけな訳ですからね。 その人間の人には見せられない恥ずかしい部分を、ビルとアレンが独特の雰囲気で表現しています。
このドット・ソロンズって監督は容赦なく、観客側の心の奥底の変態魂をくすぐってきます。 “なんかお前ら笑いながら見てるけどさー、本当に笑えるの?”ってスクリーンの裏側から笑いながらこっちを見てるんだよ、 絶対!!もっと、触れておきたい登場人物もたくさんいるのですが、みんなそれぞれ個性が活きてて、 書くこと一杯ありすぎます。そのみんなに触れているともうキリがないので見てない人はとにかく見てください。
ちなみに少年趣味のビルのOKライン(何歳までの男の子が好きか)っていうのが明確に分かる彼の台詞があります。 それは彼の息子ビリーが“何歳になったら、一人で留守番させてくれる?”と父に聞いたところ “13歳”と答える所です。要はビルの中では12歳までが少年で、13歳からは青年なのでしょう。
あともう一個、笑ったのがビルとビリーの会話の場面です。会話の内容は“父さん、 僕クラスで一人だけオナニーでイッたことないんだけど”“大丈夫だよ、慌てることないさ” って感じなんですが、別にその会話の内容が面白いんじゃなくて(面白いけど)、 そのバックに流れてる音楽がなんかすごい癒し系の音楽なんですよ。カノンみたいな。 オナニー話のバックにクラシックですからね。そういう細かいところにも注意して見てみて下さい。
最後に一番の爆笑ポイントは、ジョイがギターを返してもらいにロシア人の男の家に行く場面で、 そのロシア人の男が着ていたTシャツ。見た人は分かりますよね? 見てない人に悪いのでここでは詳しく言いませんが、絶対笑います!!
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